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野菜の宅配

とうとう、日本から空輸で届く野菜の宅配に手を出してしまった。

シンガポールで生活するなら、できるだけ近いところから届いた野菜を食べようと思っていた。今もその気持ちに変わりはないし、マレーシア産の人参(味が濃くておいしい!)やきゅうり、トマトなどは我が家に欠かせない食材となっている。シンガポール国内で生産されている、オーガニックの葉物(とても種類が多い)もお気に入りのひとつだ。

しかし。
こちらは雨期でやや涼しいとはいえ、ほぼ毎日「夏日」。それなのに、体(それとも頭?)が冬を覚えているのか、このところ、おでんや煮物が恋しくてたまらない。そんなこともあって、日本の空輸野菜を買うことが多くなってしまった。

それに。
近所のスーパーは野菜があまり新鮮ではないし、バスで遠くのスーパーや市場に行こうものなら、あれこれ物色してあっという間に半日が過ぎてしまう。自転車が使えないので(ママチャリ文化がないのです)、荷物を持ち帰るのもたいへん。近所に小さな八百屋があって、「今は何がおすすめ?」「今日はどんな葉物が入ってる?」なんて聞きながら買えるとうれしいんだけどな。れんげやさんやハッピーフィールドが懐かしい。

と、自分に言い訳をしつつ申し込んだのが、2週間に1度、170ドルで届く「野菜箱」なるもの。届いた段ボールを開けてみたら……あ、土の香りがする!!
野菜の宅配_f0003871_15495335.jpg

うっかり写真を撮るのを忘れて2日経ってしまったけれど、外葉も十分みずみずしい。こういう青虫がはい出てきそうなキャベツは、見ているだけで楽しくなる。

泥つきネギ、まるまると太った大根、肉厚で太い根のほうれん草。全部で16品、安い買い物ではないけれど、台所で無心に野菜の泥を落とし、葉物をゆで、サトイモの皮をむき、なんて作業がこれほどまでにうれしく感じたのは久しぶりだ。新鮮な野菜は、触ったり見たりするだけで元気をくれるのかもしれない、と思ったりする。

そしてその味は!まさに今の私が求めていたものだった。なんというか、慣れた「日本の味」がするのだ。日系スーパーで買う日本野菜にはない味がある、というのが不思議。新鮮さの違いか、それとも育ちの違いなのか。
by xizi62 | 2009-01-12 15:43 | 食材&調味料

東京とシンガポールのだいどころで


by 高島系子