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セントーサのホテルで

このところあまりにも忙しないので、一泊二日の現実逃避を試みる。シンガポールに住んでいてよかったと思うのは、こんなとき。年末年始だろうが、直前だろうが、意外にどこでも取れるのだ。とはいえ、夕方出の一泊なので、セントーサで手を打つ。なにしろ、街中からタクシーで15分、10ドル(約650円)で行けるリゾートなのだ。

入島料を払い、島内にはさまざまなアトラクションであふれ……と、島全体がテーマパークのようなところ。トラムに乗って移動していると、なんだかジャングルまでもがニセモノに見えてくる。ジュラシックパークみたいだ、と思っていたら、来年はユニバーサルスタジオができるらしい。一度行けば十分な気がしていたのだけれど、今年の3月に新しいホテルができたので、にぎやかになる前に泊まってみようと思った次第。

チェック・インのとき、シンガポールに住んでいると言ったら驚かれた。いないんだろうなあ、シンガポール島から泊まりにくる人なんて。直前の予約にもかかわらずとても眺めの良い部屋。解放感があり、なおかつ機能的、シンガポールにしては珍しい。窓の向こうに広がる海がタンカーだらけなのはご愛嬌。夜はソング・オブ・ザ・シー(光と噴水のアトラクション)まで見えた。19世紀のコロニアルな建物を修復した棟と、モダンな新築棟のバランスもよいし、シンガポールの歴史や文化の大型本とアフタヌーンティーが楽しめるライブラリーも気に入った。中国アンティーク家具を配した部屋もあるらしい。これで食事がおいしければ言うことなしなのだが。
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しかし、朝食は悪くない。パン、サラダの野菜、果物、卵など、基本的なものによい素材を使っているのはうれしい。

最後は、施設も施術もすばらしいスパで、心も体もゆるゆるに。ふだんは、食事がおいしい=好きなホテル、そして、スパ=時間がかかる=面倒くさい、と敬遠している私が、これはどうしたことだろう。

何はともあれ、疲れはとれた。明日もがんばろう。
by xizi62 | 2009-12-29 15:41 | その他

東京とシンガポールのだいどころで


by 高島系子