8月のボルネオで

家から見る夕焼けも好きだけど、旅先のこんな夕焼けはやっぱり格別。
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8月の週末、平和に感謝しつつ、ボルネオでのんびりと過ごす。それにしても、コタキナバルというところが、こんなに気軽に森や海が楽しめるリゾートになっているとは、ちょっと驚きだ。珍しくアクティビティの充実したホテルに泊まったので、敷地内だけでも十分過ごせる。裏手のジャングルにオランウータンのリハビリセンターがあって、4〜5歳のオランウータンの子たちに会うこともできる。動物園よりはちょっぴりワイルドな体験。

けれども、私はやっぱりここで暮らしている人に会いたい。その人たちが食べている「ごはん」が知りたい。ホテルで聞くと、近くにトゥアランという村があるとのこと。ほとんど何もないところで、しかも今はラマダンの最中なので飲食店も空いていない、と言われたが、とにかくふらりと行ってみることに。

ラッキーなことに、川べりにラマダンバザールが立っていて、日没後の食料を買い出しに来る人たちで賑わっていた。おいしそうなお惣菜の数々、そしてお菓子。サテを焼く煙がもうもうと立っていて目が痛いほど。こんないい香りの中で断食をするなんて、さぞかし辛いことだろう……。
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店番の女の子の笑顔につられ、写真左のバナナリーフに包まれたクエ3つを購入。断食中の人たちの前で食べるのははばかられ、ホテルに持ち帰ることに。どれもていねいに作ってあって、なかなかおいしい。いちばん手前の、さくっとしたココナッツ餡を包んだ餅菓子は特に美味だった。

同じマレーシアでも、華人7割のペナンと違ってムスリムがとても多い!と思ったのだが、それはたまたま訪れたトゥワランがそうだっただけで、サバ州の5割はクリスチャン、ムスリムは4割ほどなのだそうだ。シンガポールもだが、ここでもムスリムの女性の衣装はとても華やかで目立つということもあるのだろう。
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マレーシアの国家記念日は8月31日。1957年、マラヤ連邦独立の年から数えると今年で53年になる。1963年には、サバ、サラワク、そしてシンガポールとともに連邦国家が成立。けれどもその2年後、シンガポールはマレーシアを離れることに。これが8月9日。シンガポールとマレーシア、近くて遠いこの二国にとっても8月は特別な月だ。そんなアジアの近代史に思いを馳せながらバカンス終了。
Commented by よもぎ at 2010-08-22 15:56 x
ラマダンバザール…
私は勉強不足でラマダンを知らずにインドシナ半島を南下し、
アロースターやマラッカのラマダン・バザールにいたく感動しました☆
断食中だけに、じつに美味しそうなものが並んでるんですよねえ。
じゅるっっ♪
Commented by AKI at 2010-08-23 12:31 x
はじめまして。
日経ウーマンからこちらにたどり着きました。コラムをいつも楽しく読んでいます!以前Kota Kinabaluに住んでいたことがあります。時間がゆ~っくり流れていてすてきなところですよね:)
Commented by xizi62 at 2010-08-23 16:06
お、ってことは、よもぎさんもムスリムに混じって断食を?(笑)
中華系の人が多いシンガポールでは、ただいま月餅月間中でもあり。どこを見ても月餅・月餅・・・な中、断食するムスリムはつらいだろうなあと思います。
Commented by xizi62 at 2010-08-24 18:50 x
AKIさん、コメントありがとうございます。
コタキナバルにお住まいだったのですね!

今回はわずか2泊の滞在で、しかも1週間前に思い立って予約したため、下調べも何もなしで出かけたのですが、シンガポールにはない壮大で素朴な景色にかなり癒されました。ここに住む少数民族の人たちの食生活に興味がわいてきたので、今度またじっくりと訪れたい!と思っています。いろいろ教えていただけるとうれしいです♪
Commented by Aki at 2010-08-25 10:10 x
分かることなら何でも聞いてください~!Kadazan/Dusunの友達もいっぱいいます。
私のホームステイのお父さんは昔首かり民族だったムルッ族です:)
Commented by xizi62 at 2010-08-25 16:39
>Akiさん
ボルネオの元首狩り族は、ダヤク族くらいしか知りませんでした・・ムルッ族というのはまた別の民族なのですよね?
Commented by Aki at 2010-08-26 10:09 x
こんにちは!
わたしもくわしいわけではないのですが、ムルッ族は別の民族です。Kota Kinabaluから車で約6時間(96年の話です、、。今は道がよくなって短縮しているかもしれません!)、ケニンガウという街を越えてどんどんジャングルに入ります。Sepulutというところだったと思います。
家の玄関には昔狩った首の骸骨がぶらさげてありました。今は吹き矢で鳥をとったり、ジャングルでいのししを追いかけたり、街に出て働いている人も大勢います。これからエコツアーもはじめるようです:)
マレーシア(シンガポールも多分同じですよね?)民族が混ざった人が多くて、女の人はきれいな人が多いですよね!
Commented by xizi62 at 2010-08-27 17:36 x
Akiさん、情報ありがとうございます。
昔狩った首の骸骨・・・それは、そのお父さん自身が??
ダヤク族の場合、首には特別なパワーがあると信じていたようですが、玄関にぶら下げてあるというのは、やはり厄除けのようなものなのでしょうか。首狩りをやめたのは、あくまで「外」の人からの忠告があったからで、今でもその根っこにある信仰心のようなものは残っているのかもしれませんね。

たくさんの民族がいる国というのは、私たち日本人にとってすごく魅力的!ですよね。そうそう、マレーの女性は本当にきれいな人が多くて、みとれちゃうことしばしば、です(笑)
Commented by ありやまみよ子 at 2010-09-19 08:29 x
こんにちは。
ボルネオ島!行ってみたいです。
父が学生時代に、船で亜細亜諸国を巡ったときに初めて
訪れたところが、ボルネオ島だったそうです。
近いうちに、父と共に一緒に行ってみたいと思っています。
Commented by xizi62 at 2010-09-23 16:37 x
昔の風景を知っているお父様との旅行、いいですね!今回、三世代で来ているご家族をたくさんみかけましたよ。コタキナバルがそのくらい気軽に行けるリゾートになっていることに、ちょっとびっくり!でした。
by xizi62 | 2010-08-16 23:49 | 旅先のごはん&食材 | Comments(10)

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