いきなりだんご

シンガポールから日本への帰国はこれで4度目になるけれど、冬を体験するのは3年ぶり。何を着ればいいのか、シンガポールでいくら考えても分からなかったのに、体はこの寒さをちゃんと覚えていて、案外すばやく順応してくれた。カラダはアタマより賢いのだなあと感心する。

もうひとつ驚いたのが“旅行中”なのによく眠れること。ふかふかの布団にくるまれて眠ることが、こんなに幸せだなんて!シンガポールは今雨期で、寝苦しい夜などほとんどないのだけれど、何かが違う。冬は動物が冬眠するくらいだから、人間も眠るのに適した季節なのだろうな。

何より楽しみにしていたのが、冬の日本の食べ物。シンガポールに住むようになってから、食材があまりよくないせいか、複雑な味付けを好むようになったけれど、日本に帰ったとたんに素朴な味がいちばん!と感じるのだから不思議なものだ。
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私が帰国することを知った熊本の親戚が、絶妙なタイミングで食材を送ってくれた。大好きなキクラゲ、日なたの香りがする切り干し大根、懐かしい干しタケノコなどの乾物はありがたくスーツケースに詰め、持ち帰れないサツマイモは「いきなりだんご」に。熊本出身の母が「熊本のサツマイモはほくほくしているから、いきなりだんごに向いている」と言う通り、ねっとりとした小麦粉の皮と、ほろりと崩れるサツマイモのバランスが絶妙。案納芋などではこうはいかないだろう。ちょっと皮が厚くなってしまったけれど、これもまた素朴でよし、ということにする。

ちなみに、いきなりだんごの名前の由来は、「生のままのサツマイモをいきなり包むから」「いつでもいきなり作れるから」などという説があると、いつか熊本のいとこが教えてくれたっけ。ああ、次の帰国には熊本にも行きたいなあ。
by xizi62 | 2010-12-21 20:54 | その他の家庭料理 | Comments(0)

東京とシンガポールのだいどころで


by 高島系子