満月、タイプーサム
2011年 01月 20日
20日早朝。まだ暗い西の空に、赤い薄雲に包まれた丸い月が見える。今日は、タミル暦「タイ」月の満月の日。「タイプーサム」の日だ。南インドのタミル地方ではシヴァ神の次男(つまりガネーシャの弟)とされる、ムルガン神に捧げるお祭りである。
この日、願い事をかなえるために、あるいは願い事がかなったことを神に報告するために、人々は4.5キロの道のりを歩く。報道によれば、今年のエントリーは1万人とのこと。しかし、ただ歩くだけではない。なんと、鉄の串を背中に何本も差し、その串でカバディといわれる神輿を担いで歩くのだ。舌、頬に串を貫通させる人もいる。背中じゅうに鉤でライムをつける人もいる。
今年は、出発地点のスリ・スリニバサ・ベルマル寺院でカバディの装着を、そして終着地点のスリ・タンダユパニ寺院で取り外しの様子をじっくりと見た。参加者は青年ばかりかと思っていたら、お年寄りも案外多い。子どもや女性は、ムルガンに捧げるミルクを頭に乗せて歩くことが多いが、中には頬や舌に串を差した女性の姿も……。とにかく恐ろしく危険なことをしているように見える。なのに、この明るさ、美しさはなんだろう?
苦行を終えたある男性に写真を撮らせてもらっていたら、家族の1人が「よかったら」と壺からカレーのようなものを分けてくれた。食べてみると、甘い。ジャックフルーツとバナナとマンゴで作ったという。この甘味で苦行の疲れを癒すのだろうか。なお、写真はスリ・スリニバサ・ベルマル寺院で人々に振る舞われていた食事。
ちなみにこのタイプーサム、タミル地方独特のお祭りだが、すでに本国インドでは禁止されていて、現在はシンガポールとマレーシアでしか見ることができないそうだ。
この日、願い事をかなえるために、あるいは願い事がかなったことを神に報告するために、人々は4.5キロの道のりを歩く。報道によれば、今年のエントリーは1万人とのこと。しかし、ただ歩くだけではない。なんと、鉄の串を背中に何本も差し、その串でカバディといわれる神輿を担いで歩くのだ。舌、頬に串を貫通させる人もいる。背中じゅうに鉤でライムをつける人もいる。
今年は、出発地点のスリ・スリニバサ・ベルマル寺院でカバディの装着を、そして終着地点のスリ・タンダユパニ寺院で取り外しの様子をじっくりと見た。参加者は青年ばかりかと思っていたら、お年寄りも案外多い。子どもや女性は、ムルガンに捧げるミルクを頭に乗せて歩くことが多いが、中には頬や舌に串を差した女性の姿も……。とにかく恐ろしく危険なことをしているように見える。なのに、この明るさ、美しさはなんだろう?
苦行を終えたある男性に写真を撮らせてもらっていたら、家族の1人が「よかったら」と壺からカレーのようなものを分けてくれた。食べてみると、甘い。ジャックフルーツとバナナとマンゴで作ったという。この甘味で苦行の疲れを癒すのだろうか。なお、写真はスリ・スリニバサ・ベルマル寺院で人々に振る舞われていた食事。
ちなみにこのタイプーサム、タミル地方独特のお祭りだが、すでに本国インドでは禁止されていて、現在はシンガポールとマレーシアでしか見ることができないそうだ。
by xizi62
| 2011-01-20 11:43
| インド料理