最初の一口より後味。

今年は、料理をあまり作らない年だった。ブログを頻繁に更新しなかったのも、たぶんそのせい。「食」に気持ちが行かなかった理由はいろいろだけれど、ひとつ考えられるのは、料理ゴコロをくすぐる食材との出合いが少なかったからだと思う。

もちろん、食材に多少難があったって、工夫次第でおいしい料理は作れる、とは思う。でも、そのためには、かなり「がんばる」必要がある。なんとなく手間ひまかけて料理を作る気になれなかったのだな、今年は。まあ、まじめにだいどころに立たない分、他のことで忙しくも充実していたわけなので、それはそれでよしとする。

そんな年の暮れの、うれしい出来事。
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なんと、シンガポールに日本のお米屋さんができた。届いたお米は新米、そして精米日は前日。「割れ米が多いと、しゃもじに飯粒がつく」と、夏の帰国時に友人に連れられて行った和食やさんに教えてもらったばかりだが、なるほどこのお米、炊いたばかりならしゃもじが全くべたつかない。扱いは、北海道の「ゆめぴりか」と「ななつぼし」のみ。私が気に入ったのはななつぼしのほうだ。冷めてもおいしい。甘いけれども、甘すぎない。比較的あっさりしているので、南国の気候にも合う。そして、後ろめたい気持ちにならずに済む価格設定(日本で食べていたお米の値段とほとんど変わらない!)。分づきも選べるし、生ぬかもおまけにつけてくれるといううれしいサービスも。

そしてもうひとつ。メゾン・ド・カイザーがやってきた。来星した3年前に比べれば、おいしいパンやさんはずいぶん増えたけれど、それでも求めているものとはやっぱりどこかが違う・・・ということを、ここのパンを食べて実感。もうすぐPAULも上陸、楽しくなりそうだ。

一口目に「うまい!」と思えるものは、シンガポールにあふれているけれど、家で毎日食べたいのは、スッキリとした後味を持つ料理。穀類好きの私、この米とパンの登場にかなり気持ちが盛り上がっている。来年は、きっと今年よりおいしい料理が作れる・・はず。
by xizi62 | 2011-12-29 18:39 | 食材&調味料 | Comments(0)

東京とシンガポールのだいどころで


by 高島系子