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ぬるいのが好き

一時帰国中。日本のごはんを満喫する毎日。すっと胃におさまる料理が多くてうれしい。なのに、ときどき辛いものが食べたくなったり、インディカ米の香りが恋しくなったりするのには自分でもびっくり。胃は日本仕様、でも舌はすっかりシンガポールの食生活になじんだのだなあ、と感慨深い。

もうひとつ、あれ?と思ったのが、食べものの温度に対する感覚。日本にいると冷たいものを口にする機会が多い、というのは毎年感じていることだけど、今年気がついたのは、舌をやけどする確率も高いということ。みそ汁もコーヒーもまさに熱々。日本に住んでいたころは、そこに違和感などなかったのだが、シンガポールの「ぬるい」生活に慣れると、冷たすぎるものや熱すぎるものは、なんだか刺激が強いなあと感じてしまう。
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コーヒーは、ふうふうと一生懸命息を吹きかけなくても飲める程度。ジュースは冷えてはいるが、氷は入っていないことのほうが多い。インド料理のように手で食べるものは、限りなく常温に近い。いつの間にか、それが当たり前になり、今では家のごはんも冷めることを気にしなくなってしまったほど。この習慣を日本に持ち帰る勇気はさすがにないが、熱帯に住んでいる限り、この「ぬるさ」はきわめて快適だ。

料理によって、そして季節によって、料理の温度を変える。そういう繊細さをもっている日本人だからこそ、「熱いものは熱く、冷たいものは冷たく」にこだわってきたのだと思う。でも、過度の熱さ・冷たさは、ある意味辛味と同じ刺激物、という気がする。適度に、例えばスパイスのごとく使いこなすのがよいと思うのだが。

・・と、いろいろな友人に話しているのだが、今のところ「体にはいいかもね」くらいの反応で、諸手を上げての賛成票はなし(笑)そういうものかもしれないなあ。
by xizi62 | 2012-08-05 22:52 | 食べものの温度

東京とシンガポールのだいどころで


by 高島系子