インドネシアのパサールは美しい。ハエはぶんぶん飛んでいるし、床は泥水で汚れていたりもするが、野菜の並べ方や古道具の使われ方に思わず見とれてしまう。働く人もみな美しい。なにしろ笑顔がいい。そしてやさしい。カメラを抱えた私が仕事のじゃまになっていても、「どけどけ!」なんて言わずに、そっと肩をたたいて「ごめんねー」なんて頭を下げながら荷物を運んで行く。

お米がまた、美しい。このなんとも言えない紫色に惹かれて1キロ購入。白米も買いたいのだが、米粒の形や長さ、色がちょっとずつ違って、どれを選んでいいのか分からない。違いを聞くと、「そのまま炊くならこれがいちばん」「ナシゴレンにするならこっち」などと教えてくれた。

紫色の米のほうはもち米種で、インドネシア人に聞くと「お菓子には使うけど、白米と一緒に炊くなんてことはしたことがない」という。日本ではいろんなお米を白米に混ぜて炊くのがはやっているんだよ、まあ、やってみようよ、とほんの少々加えてみる。白米一合に対して小さじ1ほどしか入れてないのに、かなりもちっとした食感と味に。うーむ。おいしいのだが、考えていた用途には合わず、ちょっと困ったことになった・・・。続きは次の記事で。
インドネシアとのお付き合いはまだ始まったばかり。私なりに感じたことを書いていきたいと思っている。ただ、何しろまだ日が浅いので、大いなる勘違いや思い違いがあるかもしれない。そんなときにはコメントなりメールなりで教えていただけるとうれしい。