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太刀魚

東京では、食材のほとんどを宅配に頼っていて、週半ばに近所の八百屋に行けば事足りていた。毎日買い出しに行く生活は、たいへんでもあり、楽しくもあり。スーパーや小売店は、もう軽く10軒は回っただろうか。それぞれに品揃えが違うので、いつもついつい時間をかけてしまう。

たいていのスーパーは、日本と違って魚の売り場が小さい。肉の隣にひっそりと何種類かの魚が置いてあるだけだったりする。そんな中、MEIDI-YAとパラゴン(元そごうだったらしい)というビルの地下には、日系の魚屋さんが入っていて、「へいらっしゃい」と元気な声をあげている。コチラの魚についてもいろいろ教えてくれて、とても心強い。
しかし、価格は高い。今までの経験からすると、魚の値段にはそれなりの理由があって、やっぱり高いほうがおいしい、と思う。けれど、ここシンガポールで、わざわざ日本の魚を買う理由がどうしてもみつからない。まずは、近海で捕れる魚を、おいしく食べられるようになりたい。というわけで、きのうは太刀魚(かなり大きい!)の切り身を購入。
太刀魚_f0003871_00017.jpg

ちょうど龍眼酵母を作ったばかりだったので、その酵母液に塩を加え、一晩太刀魚を浸ける。魚焼き器がないのでフライパンで焼いてみたのだが、これがなかなかの味。魚を酵母+塩に浸けると、塩がまんべんなく回るし、ぷりっと食感もおいしくなる。

ちなみに、酵母液って何?と思った方はコチラをどうぞ。龍眼の場合も、煮沸したガラス瓶に龍眼と水を詰めただけ。常温3日目には乳酸菌飲料のような香りに。その後はあまり発酵が進まなかったので、パンを焼くのはあきらめ、調味料がわりに使っている。
by xizi62 | 2008-08-22 23:41 | 食材&調味料

東京とシンガポールのだいどころで


by 高島系子